放射線療法

がん放射線治療

がん放射線治療

放射線療法の目的

がん治療における放射線療法には複数の目的があります。

1.腫瘍を縮小させるため
放射線をがん治療に使用する場合は、がん細胞を死滅させるために、がん細胞に対して強度の放射線を照射します。がん細胞の増大により、正常な組織が圧迫されたり、消化管や血管が閉塞したりといった症状が出ている場合に有効です。

2.がん再発防止のため
細胞は非常に小さなものなので、手術後も腫瘍切除部の周辺に顕微鏡で見ないとわからないレベルでがん細胞が残ってしまう可能性があります。そのため、手術後の再発予防に放射線療法が有効です。放射線は抗がん剤と異なり、再発が懸念される箇所にだけ照射することができるので、全身への影響を抑えることができます。

3.痛みを緩和させるため
がんによる痛みの中でも、特に骨転移による痛みの緩和に有効です。適切な鎮痛剤と放射線療法の併用で痛みをコントロールできれば、患者さんのQOLが向上することができます。長期にわたるがん治療にはQOLの向上も重要です。

 

放射線の種類

がん治療にはX線、電子線、ガンマ線、陽子線、重粒子線と複数の放射線が使われています。それぞれにいろいろな性質を持っているため、患者さんごとに適した放射線を選んで治療を行います。一人の患者さんに複数の放射線を使って治療を行う場合もあります。

 

放射線治療の方法

放射線治療には3つの方法があります。

1.外部照射
体の外から病巣に放射線を照射する方法です、ほとんど全てのがん治療に用いられます。

2.小線源治療
腫瘍の内部もしくはごく近接した場所に小線源(放射線線源)を安全に置いて照射します。

3.内照射
放射線物質を経口または静注で体内に投与します。甲状腺がんや多発骨転移で用いられます。